福岡の大学2年生の奈々は嘘をついて東京へ家出した。相手は会ったこともないSNSの人。“あの人”から逃げ出せればどうでもいいと思ってた奈々を待っていたのは…

大学2年の春休み、私は初めて家出した




遅い反抗期?


そんなものじゃない




私はずっと、“あの人”から逃げたかった




ずっとずっと我慢して、気付けば嘘が上手くなって、




身体はすでにボロボロだった





慣れた嘘で家を出て



飛行機で東京へ向かう




正直誰だってよかった




私を置いてくれる家と経済力があれば




そんな私を見つけてくれた




あの時あなたに出会ってなかったら




私はきっとこんな感情知らなかった