北斗七星

作者宇美

鈍い光のままでも、星の眩しい光に勝ってみせる。


醜い光のままでも、どの星より目だってみせる。



ねぇ、気づいていますか?

私は、高校生になって、初めて恋の重さを知った。





好きな人が出来て、付き合いたくて、けれど彼の存在はとても遠くて。








鈍い光より、眩しい光の方が当然勝ってしまうのかもしれない。






綺麗な方がずっと、見栄えがよくて、惚れ惚れしてしまう存在になれてしまうのかもしれない。








それでも私は諦めたくはなかった。


鈍い光でも、眩しいくらいには輝けない光でも、あなたに気づいてもらうために、ここまできたよ。



あなたはそんな私の存在に、気づいていますか?