散ったとしても

作者翼姫

幼少期から人の汚いところを見てきた椿。
そんな彼女に人の暖かさを教えようとしたある暴走族。
そんな彼らの黒くてドロドロな生活。
椿は散っても美しいのか。



知ってましたか?


椿は散っても美しいことを。




知ってましたか?


なぜ私が椿を刻んだのかを。




知っていましたか?


私があなたを愛していることを。





あなたは、何も知らなかったでしょう。


それでいい。


知ろうとしてくれさえいれば。