“汚ぇ歌声”
“ほんと下手くそ”
“もう歌うな”
幼い頃に埋め込まれた抜けない刺。
それから私は人前で歌わなくなった。
でも別に構わない。
日常生活を送るには何にも影響がないんだから。
そう思って過ごしてきたのに。
高校2年生のゴールデンウィーク明け、
私は一人の音楽教諭と出会った。
その人は私に刺さっていた刺を抜いてくれた。
暖かくて柔らかな光は、
大きな氷を少しずつ溶かすようで。
先生と過ごしてきた日々は、
私にとってかけがえのないものでした。
※加筆修正中です。
レビューを書いて下さったナイニャンさん、本当に本当にありがとうございます!!