「どうして、本当の自分を出さないの?」
あなたには、いつも見透かされていた。
作り上げてきた嘘だらけの自分も、
あなたには何一つ通じないんだ。
でも、それはお互い同じだった。
「人間はみんな弱いんだよ。」
そういって、泣きながら笑うあなたに、
僕はなんて声をかければよかったんだろう。