涼音
純愛
突然現れた見知らぬ男性を居候させることになった紗江ちゃん。
その男性は「優」とだけ名乗って、あとは素性のわからない人ですが、くるくると変わる表情に私はすぐに彼に好感を持ちました。
ドライに思われがちだけど、本当は寂しがりやの紗江ちゃんと、甘えん坊で時折切ない表情を見せる優くんの会話は読んでいてとても温かい気持ちになりました。
それもそのはずですよね。はじめは謎だらけだった紗江ちゃんの失われた記憶と、優くんの存在の意味がすべて繋がったとき、これほど温かい愛があるだろうかと思えたのですから。
温かくて優しい世界観が、すごくよかったと思います。あんなにもお互いを好きだと思える2人は、本当に幸せだなと思いました。