日下奈緒
最後は少し寂しさと悲しみが残りました
シリーズの第3弾ということで、今回も楽しみに読ませて頂きました。
事件発生のダムの場面
あたかも2時間ドラマをの冒頭を見ているようで、私は好きな始まり方でした。
前の2作品はワクワクドキドキっていうイメージでしたが、今回は「誰がこんなことを?」という、本格的なミステリー作品を読んでいる感じですかね。
ですので犯人が捕まった時も、あっさりしすぎている部分等も、ひょっとして別な人?な~んて、ワクワクしたりして、ページをめくるのが、楽しみでした。
だからこそ、最後の本当の犯人に辿りついた時は、悲しかったです。
気持ちはわかる。
衝動的だったことも、もう精神的に限界だったことも。
だけど、どこか乗り越えていってほしい部分はあったような気がします。
ちょびっと、寂しさが残る作品でした。
読み終えた時も、その寂しさの余韻が残って、やっぱりミステリーっていいなぁって思わせてくれました。
よい作品でした。