要らないラブレター[ 1 ]

作者理李

なんで私を愛せるの?愛することも愛されることも分からなくなった優雨が二人の間で揺れる__。





毎日届くラブレター。




「なんで相手しないの?

普通女ってそういうの惚れるんじゃねーの?」




馬鹿な。

むしろうんざりだ。



私が一番苦手なものだ。


本当の好意。私だって分かる。

そんな馬鹿じゃない。




やめろとは言った。




「先輩が一度もぐしゃぐしゃにしてビリビリに破いている姿なんか見たことありませんよ。

だから、書いてしまうのです」




彼の答えはこうだった。

止めそうな口ぶりでもなかった。






『それって、結局傷つけてんじゃないの。

早いとこ俺にしとけば』



『先輩を信頼してます。

と同時に、あなたを愛しています』




【愛してる】は私にとって


とても痛い。