これは夢だと解っている。
現実ではない、夢だと。
「そなたは、神々しいな」
そう言った貴方の方がよっぽど神々しいわと答えると、彼はふふっと色気たっぷりに笑って。
「それは当たり前だ。私は神なのだから」
あまりにも自信満々に言うものだから、私もつられてふふりと笑う。
それは夢の時間。
夢の、ひととき。
決して現実なんかじゃない
夢の、世界のお話だった。
## 神のまにまに ##