キラリ、ひとつ。【完】

作者夏輝

あたしは忘れていた。彼は覚えていた。そして彼は祈っていたんだ。――どうして。もっと早く気付いてあげなかったんだろう。


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「俺ならここにいるじゃん」





あのとき。

アイツはそう言って、

泣いてるあたしに

笑ってみせた。









ひとつ願いを、

叶えてくれないかな。