彬(AKIRA)
身近な見えない敵
ただの風邪…
そう思っていたのに、身近な人々が次々と命を散らしていく。
それは一体、どれ程の恐怖と孤独をもたらすのだろう?
読み始めた時、淡い恋が芽生えたかと思ったが
それは儚く消えてしまった。
またそこが現実味を与え、読み手を引き締めたのでは無いだろうか?
場面場面の主役の交代で所々気になる箇所は有るものの
筆者のウィルスについての知識力が与える緊迫感…
薄い知識ではこの半分も緊迫感を与える事は出来ないと思う。
身近な見えない恐怖を描いた物語と言うのに
どこか心地良い緊張感を感じてしまう。
読み手を飽きさせない魅力的な物語。
あなたの隣の人は
咳をしてませんか?
…あなた自身は?
……そして、ソレは…
本当に
カゼデスカ……?