作品コメント

真実ハ…
真実など、存在していないのかもしれない。

読後にまず思ったことだった。

それは、とても恐ろしい。自分の見ていた世界が真実でなくなる瞬間。どこからがゲンジツで何処からがニセモノか。

それとも、全てニセモノなのか。

そんな恐怖をうまくついている作品だと思います。

アンティークショップから始まるホラーというよりはサイコホラー。

長編だったら怖くて途中で読むのを辞めていたかもしれません。




目を開いて、この世界を体感しましょう。

ココロノスキマ
家族であっても、同じ人間ではない。

それぞれの葛藤と譲歩でうまく折り合いをつけて生活しているのが現状です。

キーワードは幸せの青い鳥。

ホラー要素の強い作品です。

作者の方の深い知識がそれぞれに散りばめられて勉強にもなるし、未開の宗教に興味がある人もぜひ。

日常で魔に忍び寄られる瞬間は、決して特別な事ではありません。

妻と夫、二人の視点から描かれるこの作品に、私たちのココロノスキマを一度、胸に手を当て問うてみてはいかがでしょうか。


個人的に言えば、ほかの登場人物の物語も掘り下げて読みたいと思います。

先が気になる…
初めて立ち寄る店に入る時、誰しもドキドキするはず

もしも、その店に立ち寄った事で自分の運命が変わってしまったとしたら……？

あなたも覗いて見ませんか？

恐怖の扉の中身を……