小さいころ出会った君は、妖怪(あやかし)。高校生になった鈴音の前に現れたのはあの時であったあやかしだった。すれ違う2人の運命は。「黙って抱かれてればいいよ」
あなたはちょっと人とは違う。
「迎えにきた。
花嫁殿」
人にはない“耳”
「花嫁って、なに!?」
紅に染まった“瞳”
「オレの子を産んでくれ」
まるで作られたかのような“容姿”
そう、あなたは
あやかし
―愛し合いたいだけなのに―