連載小説。
『惑いの月』連載中♪
月灯りの下。
腰まで海に浸かり、少女は唄う。
細く、透き通るような高い声。
その歌に惹かれた一人の少年。
少年は涙を流し、気が付けば少女と同じ唄を胸に刻んで。
冷たい海に足を踏み入れる。
それから、月に向かって手を伸ばし…
全身で唄う。
繰り返される哀しみを、いつか自分の手で終わらせるために。
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第三話「変化」🆙