何百年も昔 ―― …。

半妖怪と巫女は戦いを繰り広げていた年の話である。


お互い戦を続けていたある日…このままでは両家共々滅びると考え、話しあった結果、半妖怪の一族の党首は息子を巫女の一族の党首は娘を差し出し結婚をさせた。


だがそれには訳があり、娘が授かったときの子供がどちらかの一族の血が濃かったら、そののまま一族は安泰させて、授からなかった方の一族は素直にその場から立ち去ると賭けたのだった。