中絶の過去を持つ主人公・愛生(めい)は、堕胎した我が子への償いに愛し愛されることを放棄し、助産師として働いていたが、ある男性に出逢い惹かれ合うようになる。


 18歳の夏、闇に葬った小さな命・・・・・



 決して許されることない罪。

 消せない心の傷。

 最期に見た、“生きている”あの子の小さな小さな白い影。


 あの子を忘れないために、自分を戒めるために、私はここで生きていく。



 中絶の過去を持つ主人公、門前 愛生(かどさき めい)。


 堕胎した子どもへの懺悔として、再び誰かを愛し愛されることを放棄した彼女。

 しかし、そんな彼女の前に現れた青年、五堂 賛太(ごどう さんた)。


 真っ直ぐに想ってくれる賛太に惹かれながらも、過去に固執する愛生は、なかなか踏み出せない。


 愛生と賛太、そして愛生のかつての恋人、館倉 康輔(たてくら こうすけ)。

彼等は縺れ絡み合う運命の糸に翻弄される。



 産婦人科の看護師として患者を支えながら、自分の過去に向き合い生きる愛生の姿と、患者達との関わりを描きます。