春に君と出逢って
夏に君と結ばれて
秋に君はいなくなった
この4つ目の季節に
あたしは――
◆ ◆ ◆
全ての始まりは、4つ年上の君と出逢った春。
いっぱい泣いていっぱい笑った。
毎日胸の鼓動が張り裂けそうなほど君に恋してた。
そんな君がいなくなってから
見知らぬ街のキャバクラで
あたしは働き始める。
―全ては運命だったと、
この時は知らずに。
◆ ◆ ◆
忘れられない恋。
許されない恋。
17歳から始まって、
いくつもの季節を駆け抜けた
淡く、静かな恋物語。