まだ僕がピーターパンの国の真ん中にいた時だった

一つの恋をした

それは赤道の国々の太陽のような身を焦がすものではなく

それは雑念が疾風怒濤の洪水の如く私を飲み込むものではなく

“ただの”恋だった

良く目を凝らさなければ消えてしまいそうな

“ただの”恋だった