両親のいない16歳の少女、王ノ右治百合亜。そんな孤独な百合亜に拾われた、5匹のヤンキーズ。そんな彼等にも、辛い過去と秘密があって…?甘くてちょっと酸っぱい物語。

 15歳の春。

 

 何も無くなった私の元に、現れたのは5匹の猫でした。


「こっちにおいで。」


 ほら、私が呼ぶと嫌々でも、絶対来てくれる。


 かわいい。

 かわいい。

 私の猫たち。



 どうか。

 

 私の温もりが、少しでも彼らの力になれます様に。