桜色の食卓

作者merican

「明日世界が終わるなら、あなたは何が食べたいですか?」海外への夢を追う彼女と、日本で確実に成功への梯子を登る彼。一緒にいれない事は始めから分かっていた・・。

「明日世界が終わるとして、




あなたが最後の晩餐として食したいものは


何ですか?」


大事な人と囲んだ、もう2度と囲むことの出来ない


テーブル。


あの時の桜色の味が、


部屋に差し込む淡い光が、



カズの体温が



戻ってくる。




ねえ、



どうして私は夢を追わなきゃいけなかった?



どうして愛を信じられなかった?



これから、


私たちお互いに


幸せになれるの?



愛を、




見つけられるのかなあ?