意地悪な恋。

作者nanami

ーあの日、私は出会ってしまった。


この私が、初めて、あの大きな手のひらでころがされた。



「名前…教えてください」



「ん? 教えないよ?」




「すき。」



「何言ってんの」



「…っ!…だよね。」



「だいすき、でしょ?」




この私が。どうしようもなく。好きなんです。