もう人なんか信じない。そう決めたのに、君がいとも簡単に壊した。犬みたいに人懐っこい彼に出会うまでの弄れた天邪鬼女の本当にあったお話。
『何でニコニコしてんの?』
――――内緒。
『もっと構えよー!』
――――はいはい。
『もっと俺を好きになって。』
――――こんなに好きなのに。
『まだまだ足りない。』
――――ズルい人。