エレベータ/チャル
視点の切り替えが起きている事象を過度な感情を加えずに、淡々と連ねていくだけ(失礼)にも関わらず、ジットリと絡みつくような感覚があります。丁度、日本の怪談“ものを言う布団”的なコワさでしょうか。そこから大規模建築物へ視点を移し、主人公の現在の心情に切り替えるラストは不気味でありながらキレイ……という印象を受けました。他の作品も読んでみたいです。