桜~sakura~

作者まいける

夜の街に働く遙と出会った…気づけばいつも桜があったね…

僕はみつけたよ。都会に咲く一輪の花を…

毎年、桜の咲く頃に思い出す…春は出会いと別れの季節…そう、僕達は出会い、恋をした…


僕が彼女と出会ったのは街に埋もれる小さなクラブでした。


学生でありホステスの『遥』は、まわりを変えながら成長していこうとする。そして現実社会の中で自分という殻を破る事ができない『羽柴』。


ふたりは偶然、小さなクラブで出会った。言葉も表現も不器用だったが、少しずつお互いを思いやる気持ちに気づく。


『どうして好きになったんだろう…目に見える愛があればいいのに』


ふたりの幸せな日々は、そう長くは続かなかった…


間違っていないし正解もない『生き方』に翻弄するふたり


そして、未来を見据えて出さなきゃいけない結論を模索する…時間だけが無情にも過ぎていく。


『今も思うけど…


  間違ってなかったよね…


          遙…  』