2002年3月12日
今日は高校合格発表の日だった
10時に合格発表の紙が張り出される
リクは9時40分に親友のノゾミと
近くの丸山公園で待ち合わせをしていた
「やっばーい!間に合わないよー」
リクは朝から泣きそうな声でお母さんにうったえていた
「リクが早起きしないからよ」
「だって無理だもん」
もうすでに時計の針は9時40分を指していた
いつものようにリクとお母さんは言い合いをしていたのだ
「もう、いいや!いってくる」
靴のかかとを踏んづけたままリクは玄関を飛び出した
丸山公園までかるく3分はかかる
朝の冷たい風が体中を突き刺してゆく
それと同時に合格発表のせいか
緊張して足がうまく動かなかった
丸山公園についたときはすでに9字47分だった
「ごめ~ん、まった?」
「かなりまったんですけど。まあイイけどね♪」
ちょっとした会話をすまして2人は鶴谷高校へと歩いていった