「困った人ね」
無理やり組み敷いたはずの彼女はそう言って笑った。
「そんなに私は信用できない?」
そう言って笑った。
笑顔のまま視線を落とした彼女は
「泣きそう」で、
「寂しそう」で、
「苦しそう」
もちろんそんなわけは無くって、
全てが僕の
「エゴ」で、
「我儘」で、
「押し付け」
それでも彼女は笑う。
自分を責めて、笑う。
ホントウに壊れてしまいそうなのは
君……だろう?