白いカーテン

作者マナミ

…知ってる?


風が穏やかにそよぐ昼の3時ジャスト。

窓を開けてそこに座るの。

窓には白い薄手のカーテンが付いてないとダメ。

レースでも何でもいいの。

その窓を半分くらい開けるの。カーテンは閉めたまま。

大切な人との思い出の物を握りしめて、カーテンの前に座って、窓の外の一番遠くを見つめて。

そして風がそよいだらそっと目を閉じて。


白いカーテンが揺れて自分の身体を優しく撫でてくるから


無邪気にはしゃいでる近所の子供達の声も、車の通り過ぎる音も、だんだん遠のいていく様に感じるはず。

そしたら自分を優しく撫でる白いカーテンが身体をかすめる音だけになる。


はい。じゃあそっと目を開けて


そこには…