泣いたあの日に

作者華南



「どうせ顔しか見てないんでしょ?」


自分でもわかるくらいモテる私。


でもそれは皆私の外見ばかり見て言って来る。


そんな自分が嫌になって崩れそうな気持ちになった時、彼は現れた。


「あなたも所詮私の顔だけなんでしょ?」


もう何もかも心を閉ざした私に彼は諦めず、しつこく付きまとう。


――もう、やめてよ。私を苦しませないでよ!!


「俺はただお前が好きなだけなんだよ!!」


そんなのもう騙されないんだから。

………そう心に誓ってたのに…