バラと王子様 ①

作者ターナー小松

大好きな星の王子様をベースに、イマドキの大人の純愛を表現してみました。

あるところに、小さな小さな星がありました。


星には小さな王子様が一人住んでおり、小さなバラの花が一輪咲いていました。


王子様はバラの花をとても大切にしていて、毎朝、話しかけながら、水をやっていました。


『今日も可愛いね』

『笑顔が素敵だよ』

『赤がよく似合うね』


バラは水をやっている間は、ニコニコしているのですが、水をやり終わり、王子様がどこかに行ってしまうと、少し機嫌が悪くなるのでした。




ある朝、王子様が寝坊をしてしまいました。

『しまった!早くバラに水をあげないと!』


王子様が慌ててバラを見に行きましたが、いつも咲いている場所にはいませんでした。



バラが咲いていた場所にはぽっかりと大きな穴が開いていました。