羽空愛希

哀しくも美しい夢。
ある王国に生まれ落ちた兄妹がいた。
王子をレオナ、王女をレイナと言う。
二人は禁断を犯し、愛し合っていた。

だが二人に、他国の姫、王子との婚約の話しが持ち上がり――――。



全体的に上品な雰囲気が流れていて、遠いどこかの国の絵本を読んでいるようでした。
その空気を邪魔せずむしろ際立たせていた、美しい描写が光っています。

禁断の恋。
許されない感情。
それ以前に貴族とした生まれた以上、政略結婚は宿命。

それをぐだぐだと掻き回さず、例え見せかけの強さでも自分なりに想いに鍵をかけ、他国へと巣立つ二人。個人的にすごく好きです。

たまにカタカナで表される言葉が二人のふと漏れる弱さのようで、ハッと胸を突きました。

そしてラストは思いも寄らない展開が進んで行きます。



二人の愛の行方。

哀しくも美しく、青薔薇は咲き誇る。