温もりは冷たく響く

作者あゆ

温もりを知らない少女が、「俺の手、あったかいでしょ」優しさに出会う…





愛された記憶のない私は


誰かを愛せるはずもなくて




「ととと友達になりましょう!?」

「とりあえず笑ってればなんとかなるって!」

「したいようにすればいい。きっと誰も嫌わない」

「泣くな!俺らがついてるから」



「…あったかいでしょ、俺の手」





ああ、なんでこんなにも暖かい






「好きにならないよ、トモダチだもん」



ああ、なんて苦しい


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