――日当たりの良くない小さな部屋。
隅にある冷たいベット。
煙草の匂いの染み付いた毛布にくるまることが、私は好きだった。
「好きじゃない」
「じゃあ、嫌いか?」
「大嫌い」
「じゃあ…離れたいか?」
「…離れたくない」
昔の義理の父親との危険な恋。
どこか冷めていて、何故か温かい恋の形。