伊達もるの

選択式ホラー
そういえばやったなぁ、なんて思いながら読みました。
私のルールでは息を止めるとバリア効果がある、なんて、特に白線が長く切れたりする時に死のリアリティを感じるものでしたが(笑)

さて閑話休題。

私はβの方が好きだなぁと思いました。
短めに切り上げて、無力感、指先に残る絶望感の余韻に浸れる感じがとても好みでした。
できることならβから読みたかった気がします。

逆にαの方では明日、白線を見掛けたらこっそり息を止めたくなるような、日常にほんのり影を落とす気味の悪さが好きです。
しかし、二度と戻らないあの夏の日々を封じこめた白線をずっと歩き続ける事の羨ましさに大方持っていかれた気がするでもない(笑)

怖いっ!!と思うようなホラーではありませんでしたがとてもよかったです。