作品コメント
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- 伊達もるの
選択式ホラー
そういえばやったなぁ、なんて思いながら読みました。
私のルールでは息を止めるとバリア効果がある、なんて、特に白線が長く切れたりする時に死のリアリティを感じるものでしたが(笑)
さて閑話休題。
私はβの方が好きだなぁと思いました。
短めに切り上げて、無力感、指先に残る絶望感の余韻に浸れる感じがとても好みでした。
できることならβから読みたかった気がします。
逆にαの方では明日、白線を見掛けたらこっそり息を止めたくなるような、日常にほんのり影を落とす気味の悪さが好きです。
しかし、二度と戻らないあの夏の日々を封じこめた白線をずっと歩き続ける事の羨ましさに大方持っていかれた気がするでもない(笑)
怖いっ!!と思うようなホラーではありませんでしたがとてもよかったです。 - むにえな
狭き道
「白線は、唯一歩ける道」
これは、小さい頃やりました。
懐かしい日常です。
さて、分岐点の選択肢がありましたが、興味深い試みだったと思います。
ただ、本文からでは選択肢の違いが分かりませんでした。
そのため、選択する余地なくαから読むことになってしまいました。
せっかくなので、自分で選ぶことによる「結果を引き受ける恐怖」があるとよかったかと思います。
αは、細かな描写をせず状況の明言を減らした点に、薄ら寒さを感じました。
日常の中に潜む恐怖。
人が消えても何事もなく進む普通の日々が、ふと足元が覚束なくなるように感じました。
βは手の届かなさが、ホラーとは別物ですが、戦慄を覚えます。
状況が分かるのに、手助けできそうにも思うのに、それでも届かない手。
これは怖いものです。
私はαの方が好きでした。
これは完全に私個人の好みですが、
「かっちゃんを羨ましがる:パターンγ」
も読んでみたかったように思います。