君だけが見える、私だけが聞こえる

作者plus

事故で死んで幽霊になり、記憶を失った女子高生が犬のタヌキと共に自分を取り戻す物語。


人間は、自分がカワイソウな時に泣く。


例えば、大切な人が死んだりした時、

その人を失って感じたストレスを和らげる為に…

その人を失ってカワイソウな自分を慰める為に、ヒトは泣く。



でも、動物は逆なんだって。


自分の為になんか、泣かないんだって。


例えば、自分が死ぬ時に泣く。

それは、死にゆく自分の姿を見て涙する人間を見て、申し訳なくって泣くんだって。


「悲しい気持ちにさせて、ゴメンね」って、泣くんだって。




…馬鹿みたい。