星月夜のセッション

作者蒼月 凪紗

 とっぷりと陽が暮れた、冬休みの音楽室。

 合奏練習を終えた禾楓は琴沙に捕まり、

なぜか、彼女に話していない筈の

『約束の日』のことを尋ねられる。


 これは、とある北の街を舞台に、

夜空の星たちを観客に見立てた

小さな演奏会に至るまでの記憶と、

その一部始終。