学校が苦手で、家族ともうまく関われない唯菜。
お父さんもお母さんもいない。
友達ともうまく付き合えない。
小・中・高・大・と、年齢を重ねていくけれど、
いつまでたっても心のモヤモヤは消えない。
自分のことも、誰のことも、私は大事にできないんだ…。
唯菜がそう思い始めたとき、シュウと出会った。
シュウは、あったかい、ひだまりみたいな人だった。
唯菜は、シュウと過ごすことで少しずつ、心に温か
なものが育っていくのを感じる。
シュウは、自分にとって最初で最後の人かもしれない。
そうだったら、いいな…。