「さよなら。私、もう耐えられない--」
曇り空の朝。
友人・葉月は自殺する直前、高槻 雪瀬(きよせ)の電話へ泣きながら告げた。
見つかった遺書の、破られた数ページ。
雪瀬は、自殺する前日打ち明けられた「ある秘密」を知っていたため、葉月を死に追いやった相手がそのページを持って行ったのだと考える。
「あなたの代わりに、私がそいつを殺してやる」。
そう誓った雪瀬は、独自に葉月の「秘密」について調べ始めるが、その頃から不審な電話がかかるようになる。
不安を感じた雪瀬は、葉月の遠縁と名乗り現れた青年・茜に協力を頼むが--。
閉鎖的な学園に渦巻く暗い事件。
それは、悲劇の閉幕(カーテン・フォール)になりえるだろうか?