複雑な人間関係を表現しています。精神病のクライエントとカウンセラーが織り成す物語です

3年前にとても仲が良かった兄を亡くした沢渡樹里はその頃からずっと眠れない夜を過ごしていた。


いつも明るく笑顔が絶えなった以前の樹里とは全く変わり、情緒も不安定でついには学校も行くことができず、引きこもるように。


長男も亡くし、期待していた樹里も変わってしまたことに両親は混乱し、樹里に対しても自分達も衝突するようになってしまう。


このままでは家族が離散してしまうと考えた両親は樹里に内緒で精神科のカウンセラーを受ける手続きをする。


精神科とは聞かされずただの検査だと言われやってきた総合病院で、樹里は精神科の女医 壺井美都と出会う。


美都と出会った樹里は少しずつ変わり始めるがそれによって、一度も誰にも話さなかった樹里の過去が少しづつ明らかになっていく―――