ある晴れた日
僕は
箱庭を飛び出した
いったいどんな感情だったのか
説明はできない
走って
走って
外気音を遮断して
鼓動だけを聴いていたかった
苦しいと思った
夜明けの交差点
横切るその時
朝焼けに目を焼かれ
夜が続けばいいのにと何度思ったか
人を呪い
人を憎み
人を羨む
虚飾の魔法が解ける
生きている理由なんかない
みつからない
誰も与えてはくれない
かっこよくなれない
そんな生き物は消えてなくなってしまえばいい
姿の見えない闇の中に僕を隠してしまいたい
疲れた
疲れたよ
醜い自分を見続けることに
僕は僕でいて許されたことなんかない