僕の、夏。

作者杏子

障子を開け放つ。そこには確かに、僕と君しか知らない物語があった。―――サクッと読める超短篇です。完結してます。

今宵は雨足が強く


トタン屋根を叩く

耳障りな音。





静かに障子が開かれる。


君が言おうとしている事が





僕には

きっと何となく分かっている。