彼女は世界一のグループの唯一の令嬢。そして、双子のイケメン兄たちに溺愛されている。
伝説の弾薬などは彼女の子供時代の玩具にしかすぎない。喧嘩なんか彼女にとって茶飯のようなものだ。
世界トップレベルのキラーたちすら彼女のことを避けて、わざわざ遠道を歩くのだ。
彼女はどこに行っても、一言だけ言えば、かっこいいおじさんやお兄さんが彼女のために立ち上がってくれる。
そんな彼女の世界に、重要なのは正しいかどうかではなく、するべきかどうかなのだ。この死神のような女の子に向かって、死を恐れないひとがまさかいるとは…
「普通」のぞみは頭も上がらずにただ教科書をペラペラめくっているだけ。
「普通に嬉しいってなんだよ。あたしがこのクラスに入ることにはみんなすごく嬉しく迎えなきゃいけないのだ。」宮崎舞はのぞみの教科書を奪って、床に捨てた。