「…逃げんなよ」彼は私を捕まえます。

私のよく行く居酒屋さん。

彼はそこにいつもいます。

一番隅のあの席は、彼に空けられた席でした。




「…ちょっと待って、下さいッ!」


「待たねー。」


私と彼。


「…っ相沢さん!」


「…煽んじゃね―よ。襲いたくなるっ」


掠れた吐息。


触れる指先。



抱えた闇は、あなたの光で溶かされる。




※大人向けな描写を含みます。

少しだけ悲しいです。


苦手な人はバックして下さい✋