灼熱の想いを、今、手のひらに感じたい

作者hikaru

15歳美少女との禁断の愛の行く末は…。そして、今、失おうとしているかげがえの想い…。

  • コメント
  • スタンプ
  • しおり


ねぇ、美沙…



あのとき僕等は

よく一緒にこの夜道を歩いてたよね。



東京のド真ん中だというのに、

天気がいい日には星空がクッキリと見えてさ、




『あ、オリオン座だよ』



冬になると唯一知っている星座を得意そうに自慢してたよね。




『あの3つ並んでいる中の一番左の星って実は二つあるの知ってる?』



はいはい、俗に言う三つ星の一番東側に属する『アルニタク』のことですよね。


そのセリフ、もう何度目ですか(笑)




「昔は、二つ見えるかどうかで視力の検査をしたんでしょ?」



うっすら笑い返すと、

君はちょっぴりスネた顔をする。




『その笑い方、なんかヤダ』



ぷ~っと頬をふくらませ、

ゆっくりと僕の腕に自分の腕を絡ませた。





『いつまでも一緒にいてね…』





僕等はいつまでも一緒に歩いていけるって、



信じていたんだ…