知ってゆく痛み。


強がる事で忘れていた。


悩む事で笑えずにいた。


考える事で止まっていた。

時間だけが過ぎていって、自分が誰なのかも解らなくなっていった。


ねぇ、あたしは誰なんだろう?


何の為に生きているのだろう?


この先、何が待っているのだろう?


答えは永遠に見出だせない謎となる。


人生を深く追求すればする程、小さい自分がいる。


大人になる孤独を知った、19歳の夏───。