あいつの視線にオレは…

作者hisui

気付かれてはいけない。好きになってはいけない。…でも自然と目が追ってしまう。
平凡生徒会副会長が合同文化祭で出会った、イケメン生徒会副会長に恋してしまうお話。

耳を塞ぎたい。

でもこの手を離したら、オレは泣いてしまうだろう。

みっともない顔が、こいつに見せる最後の顔なんてそんなのイヤだ。

口を抑える両手にどんどん力がこもっていく。

涙はもう、すぐそこまで来てる。

いっそのこと、このまま息が止まってしまえばいいのに。

心臓が、止まってしまえばいい。

そうすればこいつがこれから口にする、オレへの嫌悪の言葉を聞かなくて済むのに…。


※BLです。