救えなかった無力な姉。救いを求めた無力な妹。彼女たちは2人で1つだった。けれどもあの日から、彼女たちはバラバラになってしまった……
護りたかった。
どんな犠牲を払ってでも
護り抜きたかった。
たとえその犠牲が
私であったとしても……
けれどもそれは、叶わなかった。
護りたいモノは、儚く消えた。
伸ばした私の手が
届くことは、決してなかった。
たくさん傷つけた。
貴方の笑顔を奪ってしまった。
ねぇ、美奈。
貴方は私を、恨んでいますか…?
護れる力が、ほしかった………