終焉のマルゲリータ

作者よう

  • コメント
  • スタンプ
  • しおり


気付いたら、ここは今まさに、世界が終わろうとしていた。悲鳴合唱。逃げ惑う人の波。だけど空から隕石が降ってくるとかではなく、まるで小さな箱庭が『壊れる』かのように、小さなおとを立てて静かに、静かに消えていく。人はそれに巻き込まれるようにまた、消えていく。

綺麗な世界は一瞬にして消えていく。

これで僕たちの世界は終わったんだ。