月野 雫
激アツです!!
パンクロックに目覚めていく熱い熱い少年達の青春を主軸に描いたお話で、恋愛小説とはまた違った面白さがある作品です。思春期ならではのこの時期の心の葛藤も描かれていて昔を思い出して共感したりする部分もありました。例えば、どっぷりハマレるものがある…仲がいい友達がいる…明らかに恵まれている方…だけど、その中に時折感じる劣等感や自分自身に感じる疑問…誰もがその時期ふとした時に感じるものではないでしょうか…?熱い中にそれらの繊細な部分も丁寧に描かれていてストーリーに入り込めるし、長文ですが、文章の長短の抑揚をつけたり、様々なページに読者を引き付ける手法を使い、飽きさせません。また時代背景がしっかりしていて、少年達一人一人の人物描写がはっきりしているので、頭の中で、ごちゃごちゃになる事なく読み進められました。細部まできちんと配慮された素晴らしい作品です!ガツンと心に響きました!もう続編も見るしかないでしょ~!!みたいな心境です!!!ステキな作品をありがとうございました!