神様なんて、いらない㊤

作者睦月





「おっきくになったら、ぼくのおよめさんになってくれる?」




って君はプロポーズしてくれたよね。

その時はただ嬉しくて、



「うん、あたし…はやとくんのおよめさんになる!」



そう誓ったあの日───




そう言って小さな…

本当にちっちゃな約束を交わした。



ねぇ隼人、あたしたちが出会わなければ、

もっとお互いに幸せな人生を歩めたのかな?



あたしがあの時、もっと素直だったら…

こんなに君を

苦しめずにすんだのに。




ごめんね、隼人─────